公開日:2023/12/01

CAEを用いた「かしめ解析」とは?メリットや解析事例を紹介

「かしめ」においてCAEを活用すれば、複数の素材の変形挙動や、かしめ後の締結強度などを予測でき、発生するかもしれない不具合を回避できます。本記事では「かしめ」の概要から、CAE解析するメリットや解析事例などを紹介します。

かしめとは?

かしめとは、二枚の板形状の部品を塑性変形を利用して接合する方法です。
二枚の板材に開けた穴にリベット等を差し込み、プレスによって塑性変形させて締結させる方法と、それぞれ凹凸を持つ部材を組み合わせ折り曲げるようにプレスし二部材を接合する方法があります。
メリットは、スピーディーに加工でき自動化が容易で安定した強度が得られ、特に薄板の精密板金加工品の組立に適していること。デメリットは、リベット締結の場合に母材以外の部品を要するためにコストや時間がかかる、また一度締結すると分解が困難なことが挙げられます。

かしめの代表的な種類は以下のとおりです。

  • 巻き締め
  • ハゼ折り
  • コーナー
  • スピン(リベット)

かしめをCAE解析するメリット

複数の素材の変形挙動や、かしめ後の締結強度などを予測できるため、適切な素材厚さやクリアランス、かしめ形状を設定し、後工程で生じる可能性がある不具合を事前に回避でき、部品生産コストを低減できます。

CAEを用いたかしめ解析の事例

ここからはCAEソフト「DEFORM」を使用した解析事例を紹介していきます。

※CAEソフト「DEFORM」とは?
鍛造・切削・熱処理など、あらゆる金属加工に対応した総合加工シミュレーションソフト。
多彩な解析機能を有し、自動車分野をはじめ、鉄鋼、航空・宇宙、電気・電子、化学まで、あらゆる分野のお客様に導入いただいています。
より詳しい内容は、以下リンクよりご覧ください。

塑性加工のベストパートナー CAEソフト「DEFORM」

事例一覧 (画像をクリックすると解析動画のページに遷移します)

複数の変形体を用いたねじ止めやリベットなどのかしめの解析事例です。
かしめ過程での、それぞれの素材の変形挙動を確認でき複数の金敷動作タイミングや速度、温度などの成形条件によって成形形状が異なってきます。

最後に

いかがだったでしょうか?
CAEを活用することによって、事前に不具合を回避し、コストやリードタイムを削減することができます。
CAEソフト「DEFORM」では、今回紹介した事例以外にも対応可能な工程や、データ分析、実験計画法モジュール、最適化モジュールなど設計者の方を支援する機能を取り揃えています。
製品設計・製作のうえで、お悩み事がありましたらお気軽にお問合せください。

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CAEソフト「DEFORM」カタログ

DEFORMは、鍛造・切削・かしめなど、あらゆる金属加工に対応した総合加工シミュレーションソフトです。対応できる工程、各種機能の詳細や事例をまとめた総合カタログです。

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