金型の破損検知
課題
金型の早期破損が発生する
- 金型のスペーサーが早期破損し、金型の短寿命・不良品発生を防げない
- 様々な対策を行っているが、原因がわからないため、解決に至っていない
解決策
金型とスペーサーを締結するボルト2本を圧電式荷重センサー「PiezoBolt」に付け替え、成形状態を見える化し評価しました。
その結果、早期破損につながる条件の場合、成形の途中からPiezoBoltに引張負荷が大きくかかっていることが確認できました。スペーサーがたわむことで引張負荷が発生したと考えられたため、受圧部の形状を変えたところ、引張負荷は発生しなくなりました。
結果
金型破損の原因を特定し、金型寿命を改善
- スペーサーの負荷状況および弾性変形状況を見える化し、スペーサーの破損につながる危険性を定量評価できた
- 早期破損につながる条件を特定し、スペーサーが破損する前に予兆検知を行うことができるようになった
- スペーサーの破損原因がわかり、計測データを設計で活用することで金型の寿命改善を実現できた
お客様の声
ボルト型の荷重センサーであるため、問題が発生するスペーサーのボルト穴にそのまま締結できるところに魅力を感じた。別途追加工を行う必要がないため、同金型以外にも様々な工程の異常発生原因検知ができるのではないかと思った。
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