金型の破損検知
導入事例 自動車部品メーカー様
揺動鍛造の金型が早期破損するが、原因が分からなかった。
PiezoBoltを活用することで、原因把握・改善を実現
課題
1)金型のスペーサーが早期破損する
2)様々な対策を行っているが、原因がわからないため、解決に至っていない
改善前の状況
・金型の早期破損が発生している
・原因がわからず、対策を打っても状況が変わらない
・金型の短寿命・不良品発生を防げない
対策
金型とスペーサーを締結するボルト本をPiezoBoltに付け替え、成形状態を見える化し評価した。
設置図
【導入した機器】
・PiezoBolt 2本
・DeveloperSenses 1式
・ワイヤー式リニアーセンサー
結果
早期破損につながる条件の場合、成形の途中からPiezoBoltに引張負荷が大きくかかっていることが確認できた。
スペーサーがたわむ事で引張負荷が発生したと思われる。
受圧部の形状を変えることで、引張負荷は発生しなくなった。
改善後の状況
【金型破損原因評価】
スペーサーの負荷状況および弾性変形状況を見える化し、スペーサーの破損につながる危険性を定量評価できた。
【金型破損予兆検知】
早期破損につながる条件を特定、スペーサーが破損する前に予兆検知を行うことができるようになった。
【金型寿命改善】
スペーサーの破損原因がわかり、計測データを設計で活用することで金型の寿命改善を実現できた。
導入時〜現在に至るまでの使用感
スペーサーが破損する金型と破損しない金型の間で大きな波形傾向の違いが確認できた。
また、計測波形を分析することで、スペーサーが破損する原因把握が実現した。
異常発生の原因が特定でき、満足している。
導入の決め手
ボルト型のセンサーであるため、問題が発生するスペーサーのボルト穴にそのまま締結できるところに魅力を感じた。
別途追加工を行う必要がないため、同金型以外にも様々な工程の異常発生原因検知ができるのではないかと思った。